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「あがり」を克服する(3)
他に、あがりへの対策として私がしているのは、
スポーツ選手なども取り入れているかと思いますが、
イメージ・トレーニングで、
「自分が実際その曲を弾いている姿を想像し、最初から最後まで
その曲を頭の中で弾いてみる」
又は、
「自分の演奏に近い、または好きな演奏家の演奏を聴きながら、
自分が弾いていると想像して、演奏家の演奏と一緒に頭の中で
旋律を奏でる」
というものです。
他の人の弾いている演奏だと、必ず自分と違うので、
自分がどう弾きたいか、私は逆に意識しやすいのと、自分の頭の中で
その曲を想像するのが難しい場合、実際に音を聴いている方が
曲を追いやすい面があるので、音源があれば、よくやっています。
また、他の人の音源を聴くのは、曲を譜読みし始めた頃の、
イメージが固まらない時も、よくやります。
先ほど述べたように、必ず自分とは違う弾き方なので、自分が
どう弾きたいかイメージが湧きやすい面があるからです。
自分の好きな演奏家の演奏だと、「私もこういうイメージで
弾きたい」という場合もあります。
ちなみに音源がない曲(最近はもう、そういうものを弾く機会はないですが)
の場合は、スコアを見て曲の概要を大体でもいいのでつかみ
(弾ければピアノで弾いてみて)、これまでに弾いてきた曲や似たような
時代・作曲家の曲などを参考に、解釈を考えながらイメージを固めます。
次回は、曲をどう弾くかイメージを固めるのに、私がしていることを
お話しできたらと思います。
(これも、あがりへの対策に入ります。なぜなら、曲の中の一音一音を、
全て自信をもって弾くために、私にとっては必要な作業だからです。)