ヨガの良さ
若い頃、メニューインの著書「ヴァイオリンを愛する友へ」という本を
よく読んでいました。
その著書の中に、体を整えるためにヨガが良いと載っていて、
メニューイン自身がヨガのポーズをしている写真も載っていましたが、
その時はただ読むだけで、実践したことはありませんでした。
ところが年をとって、体にあちこちガタが来始め、
メニューインの著書を思い出し、かといって毎週通えるか自信も
なかったので、まずは通販でヨガの教材を購入してみました。
1年間、毎月届くタイプの教材だったのですが、
一緒に冊子がついてきました。
ヨガ自体ももちろん良かったのですが、それ以上に良かったのが、
その冊子に載っていたコラムでした。
どのコラムもとても心に響いたので、
今、そのコラムを毎晩順番に音読しています。
(音読は色々なことに良いと聞いたので、習慣にしようと思い、
続けています。ちなみに時間がない日は、松下幸之助著:「一日一話」を
音読する日もあります。)
そして何か辛いことがあると、その文章を思い出すことで、
心を落ち着かせるようになりました。
コラムに載っている文章は、ヨガの聖典「ヨーガ・スートラ」に
書かれているものがほとんどのようです。
例えば、「切り株の物語」。
ただの切り株を、人々がいろんなものに見間違える話です。
その時のその人の思い込みで、自分のフィルターを通して見てしまう。
同じ物事でも、別の角度から別の人が見たら、違うように見える。
実は、すべての物事は、ニュートラルなもので、
良いも悪いもないもの。受け止め方次第なのだ、と。
それを知って以来、辛いことがあった時、このことを思い出すと、
落ち込んでいた気持ちが持ち直せるようになりました。
ヨガというのは、ただ体を動かすだけでなく、心の持ちようも
教えてくれるものなのだということを、その教材を通じて
初めて知りました。
また、身体的にも、呼吸とともに体を伸ばすので、する前よりも
体のこわばりが取れることを実感します。
特に大人の方は、ヨガはもちろん、他の体操(ラジオ体操など)
でも、ストレッチでも良いので、ヴァイオリンを弾く前に、
身体をほぐしてから取り組まれると、体への負担が少なく済みますし、
傷めることも少なくなるので、お勧めです!
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