ハヴァシュ式アプローチとの出会い(1)
更新日:2022年9月6日
2017年に指導を始める前から、
小さいお子さんを含む初歩の生徒さんが、
楽しく、でも、正しく
ヴァイオリンを弾けるようになるには
どうしたらよいのかというのが、
ずっと私の中の課題でした。
というのは、私自身が、子どもの時に
つまらない基礎練習が嫌で、
きちんとしなかったために、
後々苦労したということがあったからです。
後で直すのは大変でしたし、
直りきらなかった部分もありました。
初めは、既存の教本で教えていたのですが、
ぎこちなく楽器を構えて、
苦労して弾いている生徒さんの姿に、
何とかならないかと悩む日々でした。
色々探しているうちに、立ち寄ったある楽器店の
図書コーナーで、石川ちすみ先生の翻訳された
「ハヴァシュ・バイオリン奏法」という本を見つけ、
初めて見る奏法の名前だったので、
購入して読んでみました。
左手親指と人差し指の重要性、運弓の仕方、
練習の内容など、なるほどと思うことが多く、
感銘を受けましたが、
本だけでは分からなかったところもあったので、
石川先生のサイトを拝見すると、
「弓は踊る」「弦は響く」教本のサンプルページが載っていました。
そこでは、今まで私の見たこともない画期的な方法で、
初歩の指導を進めていました。
カルチャーショックを受け、居てもたってもいられず、
教本を一冊購入しました。
そして更にショックを受けました…
(続く)
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